砺波市　H様邸　車庫塗り替え事例

　富山県砺波市にお住まいのH様より、住宅車庫の塗り替え工事のご依頼をいただきました。

H様より、塗装事例として掲載のご許可をいただきました。H様と、同じような状況のお客様の参考になるかと思います。H様、ご協力いただき、どうもありがとうございました。

　梁（はり）にも柱にも、鉄骨の表面に点々とサビが出てきている状態でした。

塗装表面にもツヤがありませんでしたので、ちょうど塗り替え時期です。

ツヤ消し塗装は別ですが、塗装表面にもツヤがなくなっている状態は塗料の防水効果が切れてきているサインです。

　車庫の内側のボードの壁は、全体的にすすけた感じで、継ぎ目にヒビが入ってきておりました。

鉄骨・ボードもしっかりとしておりましたので、下地処理をして塗り替えれば、十分に長持ちします。

　サビのひどい所は、グラインダーという機械を使って、下地のサビ止め塗装や鉄骨が露出するぐらいに削り落としております。

グラインダーが入らない細かな所や、それ以外の所は全体的に布ペーパーをかけております。

↓サビ落としの映像です。ご参考までにご覧ください。

↓こちらの映像は大まかなサビ落としが終わった後の『目荒らし』です。
ご参考までにご覧ください。これで鉄骨と塗装の密着性がアップします。

　ボードのつなぎ目のパテがひび割れておりましたので、パテを削りコーキングという防水充填剤を注入しました。

コーキングは乾燥するとゴムのように、多少伸び縮みします。車の出し入れなどで、振動が伝わってもヒビが入りにくくなります。

ボード表面は、電動工具を使って、塗料がつきやすくなるように目荒らしをしております。汚れもきれいに落ちました。

↓内壁ボードの『目荒らし』映像です。ご参考までにご覧ください。

↓内壁ボードの『コーキング処理』映像です。ご参考までにご覧ください。

　仕上げ塗料の色が、白っぽい色に決まりましたので、サビ止め塗料も白っぽい色を使いました。

サビ止め塗装は、サビを抑える役割と仕上げ塗料との密着性をよくさせる働きがあります。

　

柱、ボルト部分は錆止め２回塗りしました。

左の写真は、柱のサビ止め塗装１回目が終わった時点のものです。またサビを落とした後が、透けて見えています。

　こちらの写真は、サビ止め塗装２回目が終わった時点のものです。

これで下地が見えなくなりました。

１回目・２回目とも塗装の膜が厚くなるように刷毛塗りをしております。

ちなみに使用したサビ止め塗料は、鉛、クロムなどの有害重金属を含まない、身体や環境に優しい塗料です。

　ボルト周りも、サビ止め塗料をしっかりと２回塗りしております。

↓『サビ止め塗装』の映像です。ご参考までにご覧ください。

　仕上げ塗装は、ウレタン塗料で仕上げております。

塗装の膜が厚くなるように、刷毛塗りで念入りに塗装しました。

ちなみに刷毛塗りで美しく仕上げるのは、熟練した技術が必要となります。

　内壁ボードは、ツヤ消しタイプの白色の塗料で塗装しております。

ボードの継ぎ目もわからなくなりました。

　基礎コンクリートの立ち上がり部分と、内壁ボードの間に入っている、水切りトタンも塗装いたしました。

ウレタン塗料で、ダークブラウンに仕上げております。

水切りは、内壁ボードと一緒に塗装前に、目荒らしをしております。

↓『仕上げ塗装』の映像です。ご参考までにご覧ください。

　土間コンクリートと鉄骨柱の間に、雨水が入り込みますと、サビが出てきます。

一番サビが出やすく、また鉄骨柱の強度にも関わる箇所なので、柱の周りの隙間にコーキングという防水充填剤を注入しました。

　これでH様の住宅車庫の塗り替え工事が完了しました。塗装前と塗装後の比較写真を、参考までにご覧ください。

　サビもまだそんなにひどくない、ちょうど良い時期での塗り替え工事のご依頼でした。
雪国の車庫は、吹雪などが吹き込み鉄骨が傷みやすいので、定期的な塗り替えをオススメします。

鉄骨さえ腐食しなければ、長くお使いいただけます。ご参考になれば幸いです。

2012年6月

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